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日本聖公会 京都教区における 児童への性的虐待事件

被害者側代理人 公式ページ

http://www.m-fumio.com/

司祭による児童虐待事件の速やかな解決を!




京都教区から全国の教会と関係施設に送付された文書

 

2007129

日本聖公会各教区教会御中

日本聖公会京都教区

主教 高地 敬  

常置委員一同  

主のみ名を賛美いたします。

私ども京都教区の元牧師による性的虐待事件について、日本聖公会の多くの皆様方に御心配いただき、

誠に申し訳ありません。京都教区の今の決意につきましては、先にお送りしました宣言文の通りです。

この件につきましてこの半年ほど、Eメールなどの文書によって多数の方に情報を流している人が

ありますが、その中には事実ではないことも多く含まれており、どうかそのような文書の内容を

そのままの形で受け取らないでいただければと、皆様方に心よりお願い申し上げます。

これまでこのような情報に対して私どもは、被害者との話し合いの微妙な段階であったため、

一切反論をしてきませんでした。それによってかえって多くの方々に御心配をお掛けすることとなり、

大変残念に思っております。現在、私どもは被害者の関係者の方とコンタクトを取り続けておりまして、

まだ十分に納得していただくところにまでは達しておりませんが、和解への努力を続けているところです。

被害者の関係者の方は、「当事者でない者はどんなにでも騒ぎ立てることができるが

当事者はこの事件について考えるだけでもつらくしんどい思いを持っている。

流された文書を読んで励ましの手紙をくれる人もいるが、それによってかえって家の中が暗くなってしまう、、、」

「審判廷への申し立て人の一人になってほしいと、文書を流している人から頼まれたけれども、

最高裁の判決も出ていて、しかも審判廷はいわば教会の内輪の人間が行うのであるから信用できない。

それで、申立人になることは断わった。その方には1月中旬に手紙を書いて今までのことについて礼を述べ、

もらった文書類も返した」と最近語ってくださいました。

京都教区として調査した結果につきましては昨年11月の教区会で報告し、近日中に発行される教区会決議録にも

掲載されておりますので、それをお読みいただければと思います。20059月以降、私どもは被害者に謝罪し、

そのお気持ちをうかがってまいりました。また、皆様方には機会あるごとに、「お聞きになりたいことがあれば、

個別にお答えします」と表明してまいりました。そのようにして、個別にご質問いただいた方には、

お答えしてまいりました。今後もその方針に変わりはありません。

以上、ご理解いただけましたら幸甚に存じます。

なお、この文書は被害者の関係者の方の了解のもとに出しておりますことを申し添えます。

 

kyoto070129.pdf(送付された文書の画像)

 

 

上記の、京都教区発の文書について、鎌田の調査発表

 

NSKKメーリングリスト参加者の皆様

横浜教区、沼津聖ヨハネ教会、司祭の鎌田雄輝です。

 

先日、京都教区から、主教と常置委員会名で出されました文書について、

様々な点で疑問を感じたので現地に向かい、聞き取り調査をしてまいりました。

長文ですが、ここでご報告いたします。(2月1日、大和高田商工会議所にて面会)

 

さて、先の文書では原田文雄司祭の事件について、

「多数の方に情報を流している人」があると書いてあります。

この人が事実に反することを広め、また、被害者に苦痛を与えているという

ことでしたので、常置委員長の三浦司祭様に、一体誰のことか、確認をいたしました。

 

常置委員長の話によると、堀江さんという方であることがわかりました。

メールで情報を流している人というのは、大和高田の信徒の堀江静三という方で、

最高裁の結審からこの事件を追っておられた方です。私自身、この方の情報によって

この事件の詳細を知ることになったので、ご本人とお会いして実際のところを

確かめることにしました。

 

被害者の父上と、この堀江さん、私で会う約束をし、今の被害者とご家族の状況、

和解の進み方など、色々聞き取り調査をいたしました。

まずわかったことは、被害者の父上は、堀江さんとは信頼関係を保っており、堀江さんが勝手に

「騒ぎ立てている」ことは無いということです。

京都の文書には、被害者の関係者の言葉として、

「当事者でない者はどんなにでも騒ぎ立てることができるが」とありますが、父上ご本人は

「騒ぎ立てる」などとは言っていない、ということです。

堀江さんは被害者ご一家を傷つけたと思って、とても苦しんでおられましたが、

父上は「非常に気になる表現だ」と仰っていました。また、堀江さんと絶縁したがっているような表現、

「もらった文書類も返した」とあるのは、審判廷に関する書類だけだそうです。 一番重要な点は、

京都の文書の一番下にある、「被害者の関係者の方の了解のもとに出しております。」という部分です。

被害者の父上によれば、この出来上がった文書は、私、鎌田がお持ちした時に初めて見た、

了解していないということです。(支援者を攻撃する部分を、了解する訳がありません)

 

 他にも父上にとって了解できない部分が沢山あり、謝罪に関しても誠意が

見られないということでした。被害者側の要望は金銭ではなく、当時の責任者二名の

引責辞任と、常置委員会が何を議論して原田司祭の退職を撤回させたか明確にする、

という点にあります。

 

 堀江さんは被害者にとって不利な点も含め、慎重な調査を進めてこられた方で、

私の見たところ、信頼の置ける方です。それよりも問題なのは、意図的に誤解を招く文書をばら撒き、

堀江さんを中傷して、京都教区は一体何がしたいのか、ということです。

つまり、京都教区は隠したいことが一杯あり、情報を発信している堀江さんの行動に

困っているということなのです。

 

以下は、堀江さんのホームページです。

http://www.geocities.jp/asshor15/seikoukai.html

 

また、メールアドレスは以下の通り

メールアドレス

 

京都教区の対応は末期的な症状をみせていると思います。

誠実な対応をし、努力をしているのであれば、こんな言い訳や情報操作は不要なのです。

 

 父上によれば、昨秋から、ご家族は京都教区の対応に嫌気が差し、

聖職の誠実さを疑い、ただ生活のために牧師をしているようにしか見えなくなってきたということです。

和解交渉では、外向けのアピールばかりしていますが、被害者側の要望を全く入れていないそうです。

教区の今までの対応は、パフォーマンスである、と感じておられるそうです。

 

私も、客観的に見ていて、そう思います。

 被害者のご家族は、事件を忘れるため、もう、聖公会の聖職との接触は避けたいとのことで、

教会を離れることを表明されました。

 私は、聖職がこのように見限られたことについて、何とも思わない高地主教の神経を疑います。

父上によれば、彼はほっとしているだろうということです。

 京都教区の今までの対応は人に見せるためのものであると、私は思います。

 これまで教会を支え、4年間の裁判の間もずっと礼拝を守っておられた被害者のご一家は、

今になって教会を見限られました。とても残念なことですが、私としては、どうぞ、

静かな生活を送って、娘さんとご家族の上に神の癒しと助けがありますよう、祈るばかりです。

 

 どうぞ、皆様も被害者ご一家を静かにしてあげてくださるよう、お願いいたします。

 

 

京都教区の出した文書に関して、わたしの行なった聞き取り調査のご報告は以上です。

 

横浜教区

沼津聖ヨハネ教会

司祭ヨハネ鎌田雄輝

Yuhki KAMATA

nara@mbn.nifty.com

 

以上の調査から、京都教区の現体制が不誠実な対応を続けており、

被害者の当然の要求に応えようとせず、

被害者の家族は更なる苦痛を被っていると判断し、

私、鎌田雄輝は代理人として、

京都教区との交渉を引き受けることにしました。

 

被害者の父親と面談する前に「宣言文」への応答を京都教区に送付したところ、

古賀司祭は鎌田に電話をしてきて、被害者側との和解は殆ど済んだ、

堀江は嘘をついている、と言ってきました。被害者の父に確かめたところ、

被害者側の要求は聞きいれられていませんでした。

被害者側は古賀のチャプレン(牧師)辞任と、働いた悪事を白状するように求めているので、

古賀は保身のために堀江氏を攻撃しているのでしょう。

 

また堀江氏は、武藤六治主教が加害者の罪状を知っていた、

知っていて不問にしたということを問題にしていました。

 (2006年当時、武藤主教への電話取材による裏付け)

 

高地主教が堀江氏を攻撃したのは、問題が加害者本人に留まらず、

前教区主教の倫理的責任に関わることを知っていたからでしょう。

 

 

(追記)

堀江氏と高地主教のその後のやりとり

 

 

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